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保戸島潜水作業事故のその後

関連記事 1 : 保戸島潜水作業事故について
関連記事 2 : 保戸島潜水作業事故について2

この blog でも乏しい情報から推測しつつ些か強引に記事を書いてみた、職業ダイバー 3 人がいっぺんに死亡ししかも全員残圧 0 という不可解かつ痛ましい事故から 1 年以上が過ぎている。まともに続きを追っているのは次の記事くらいのようだ。

朝日新聞デジタル リポートおおいた『潜水事故 漂う後処理/17日で1年』

ちょうど 1 年過ぎた頃にググってみたときはチェックできていなかった記事だけど、やはり、捜査には決め手を欠いている様子。

捜査現場の実際のノリがどうなのかは知らないけど、「人命に直結する空気ボンベの残圧確認や管理を明確に規定する法律はな」いし、「 3 人ともプロの潜水士だから、作業の責任は基本的にはダイバーに生じる。会社側の過失認定は難しいが、丁寧に調べるしかない」という。

それならば、ダイバー自身が相応の安全性が得られるレベルの装備を整え運用するだけのコストに見合う対価を、ダイバーと契約した会社が、さらには委託者が支払うのでなければ、このような悲劇はいくらでも起きうるがしかし、以前にも書いたとおり、仮にもスクーバダイビングを学んだ身として、保戸島のケースはあまりにもリスキーなダイビングだったように見受けられる。

それでも尚「業務中の潜水士事故は増えておらず、積極的に安全対策をとることは考えていない」というのなら、一体だれが作業潜水のような特殊な技能をわざわざ身に付けて働こうという気になるだろうか?肉体労働者にはリスクを取るだけの対価を与える価値がないと考えて良いはずがない。

昨年参加した(してしまった?)JAUS の総会で、潜水作業会社の経営者らしき理事のおひとりが「労働者の甘えと自己責任」がどうのと話していたけど、そういう考えに同調出来るだけの業界事情に関する情報を、残念ながら僕は持ち合わせていない。

保戸島の件は、例外的なケースなのか?あるいは氷山の一角であるのか?

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無さそうで、やっぱり無い STA

関連記事 : STA 11 インチの呪縛を脱す

移動時の軽さと共に、10 リットルスチールタンクのブーツとの干渉を避けることを目的として購入した OxyCheq の分割型シングルタンクアダプター。その目的はデビュー戦で見事に達成できたけど、分割されたそれぞれ単体ではボルトを軸に回転するので、セッティングには些か気を使う。


<ガラパゴス的発想>

軽さは材料をアルミにすれば解決するから、その上でこんな形のアダプターがあれば、万事めでたしなんだけど(いや、コストは上がるかも知れないが)。

STA_New.jpg


<仮に、さらに極めようとすると>

あるいは、ベルトとボルトとの干渉を避ける(可能な限り背中とタンクとを近付ける)ためにこんなのでも良いかも知れない。コストはさらに掛かるだろうけど。

STA_New_2.jpg

OxyCheq の一体型軽量モデルみたいに上下のスリット間をさらにカットするというのも当然考えたけど、コストの割には軽さにほんの少し効くだけだろうから。


<余談 : タンクの底の形の話>

スチールタンクはなぜブーツを履くのか(なぜ底が丸いのか)/アルミタンクはなぜ履かないのか(なぜ平らなのか)については、次の blog がヒントになりそう。

ブルーフィールドスタッフの部屋 『スチールタンク・アルミタンク 大輔ブログ』

違いの理由はむしろ水中重量なりバランス、という気がするけど。

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ScubaManiaK

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千葉在住、ほぼ伊豆で潜っている(最近あまり潜っていない)スクーバダイビング好きです。PADI AOW 、通算 224 本です。水中でいかに楽をして快適に過ごすか、そんなことばかり考えて、そして実践しています。

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